チタン合金中のパラジウムの吸光光度定量法
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概要
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チタン合金中の微量および少量のパラジウムを定量するために,1-(2-ピリジルアゾ)-2-ナフトール(PAN)を用いる抽出吸光光度法の適用をくわしく検討して分析方法を確立し,良好な結果を得た.<BR>試料を塩酸とクエン酸およびフッ化水素酸で分解後硝酸とホウ酸を加えて溶解する.EDTA溶液とPAN試薬を加え,pH=3.0〜3.5に調節して,湯浴で加温する.冷却後クロロホルムを用いて抽出し,波長675mμで吸光度を測定してパラジウムを定量する.<BR>チタン合金中に含まれる範囲の諸元素は全く影響を与えない.<BR>この方法を用いてチタン合金中の0.001%の微量および0.01〜0.50%の少量のパラジウムを標準偏差率9.5%および1.8%以下で迅速に定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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