ジチゾン抽出法による銅共存中の水銀の定量
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概要
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多量の銅が某存した試料溶液中の水銀を分離することなく,ジチゾン抽出して定量する方法を検討した.水銀と銅のジチゾン塩の抽出定数には大差があり,銅が多量共存していても水銀のジチゾン塩の抽出には影響がない.この性質を利用し,希薄なジチゾン溶液で抽出し,過剰のジチゾンを銅イオンと反応させる定量法を確立した.<BR>硫酸溶液(1<I>N</I>)中に銅イオン100mgを加え,ジチゾン-クロロホルム溶液(5ppm)10m<I>l</I>で抽出すれば,水銀約20μgまでの検量線は直線となる.銅量は35mg以上共存させる必要があるが,500mg以上になると検量線の直線部分は短縮される.<BR>銅-水銀合金(Hg:0.02%)の試料に応用し,標準偏差率5%以下の結果を得た.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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