アルミニウム中の微量ホウ素の吸光光度定量
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概要
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濃硫酸溶液中で発色するジアントリミド吸光光度法によってアルミニウム中の微量ホウ素を定量した.ジアントリミドとホウ素の反応は加温することによって進行するが,同時に試薬の分解反応が伴うので90℃で90分間の加温が好ましい.また,反応比は1:1であったが,上記理由により試薬は一定量添加する必要がある.試料の酸溶解時,ならびに試液の蒸発時におけるホウ素の逸散は僅少で無視することができ,ホウ素4γ/10m<I>l</I>までの検量線は直線となった.アルミニウムは10mg以上共存すると硫酸塩が析出してくるので,陽イオン交換樹脂で分離した.3%の偏差率で5ppm以上のホウ素を簡便に定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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