水-アルコール類混合溶液中の酸度 : 混合溶媒中の酸-塩基指示薬の動向(第4報)
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概要
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水-メタノールの混合液をメタノールの濃度を変えてつくり,これに一定量の指示薬と一定量の酸またはアルカリを加え,その指示薬の酸性色または塩基性色のピーク波長の吸光度を測定し,有機溶媒の濃度に対してプロットすると,メタノールの濃度が増すにしたがって吸光度が減少するが,90容量%付近からかえって吸光度が上がる現象がみられる.メタノールをエタノール,イソプロピルアルコールに替えて同様の実験を行なった.吸光度の読みからBraudeの酸度関数H=log([BH<SUP>+</SUP>]/[B])-log<I>K</I><SUP>H<SUB>2</SUB>O</SUP><SUB>B</SUB>のうちの前項だけを取り出してH<SUP>*</SUP>≡log([BH<SUP>+</SUP>]/[B])として,H<SUP>*</SUP>を有機溶媒濃度に対してプロットした.H<SUP>*</SUP>はプロトンの活動度が増すと増大する性質を持っている.また,H<SUP>*</SUP>から水溶液に換算したpH値を求め,水-メタノール混合溶媒中のプロトンの活動度も求めてみた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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