混合溶媒中のアンモニウム塩のアルカリ滴定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アンモニウム塩とカリウム塩との違いをアルコール類やアセトンの混入した溶液でみると,有機溶媒の混入によって見かけのpHの高くなる度合がアセトンで最も著しいことがわかる.このとき,アンモニウム塩での見かけのpHの変化の量は少ないが,カリウム塩では大きい.この現象を利用してアンモニウム塩の水溶液にアセトンを60%になるように加え,水酸化カリウム水溶液で滴定すると,普通の弱酸-強アルカリ滴定曲線と類似の滴定曲線が得られ,容易にアンモニウムイオンの濃度を知ることができる.このときの指示薬には,フェノールフタレインとブロムフェノールブルーの混合指示薬が適当である.<BR>また,アンモニウム塩溶液に混入している遊離酸もその滴定曲線の解析によって,一度の滴定で容易に求めることができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 溶媒抽出-イオンクロマトグラフィーによる海水中の臭化物イオンの定量
- 酸-塩基けい光指示薬に対する混合溶媒の影響
- 水-ジオキサン混合溶液の指示薬に対する影響
- 混合溶媒中のアンモニウム塩のアルカリ滴定
- 混合溶媒中の酸-塩基指示薬の吸収スペクトル : 混合溶媒中の酸-塩基指示薬の動向(第3報)
- 水-アルコール類混合溶液中の酸度 : 混合溶媒中の酸-塩基指示薬の動向(第4報)
- 混合溶媒中の酸-塩基指示薬の動向(II) : 混合指示薬
- 混合溶媒中の酸-塩基指示薬の動向(I)