均一溶液からのビスマス8-ヒドロキシキノレート沈殿の生成
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概要
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ビスマス8-ヒドロキシキノレート沈殿を, 8-アセトキシキノリンの加水分解による均一溶液からの沈殿法(PFHS法)によって生成し,定量条件,共存不純物からの分離,沈殿の形態などについて検討した.<BR>ビスマス8-ヒドロキシキノレートはPFHS法によりpH 6.0より11.0の範囲で定量的に沈殿し, 20mgのビスマスに対して8倍当量の8-アセトキシキノリンを使用して1〜35mgのビスマスを定量しうる.沈殿は130℃で乾燥してBi(C<SUB>9</SUB>H<SUB>6</SUB>NO)<SUB>3</SUB>として定量できる.<BR>鉛との分離は1回の沈殿操作では完全ではないが, PFHS法では常法よりもはるかに共沈殿する鉛の量が少なくなる.マグネシウム,およびカルシウムからは常法, PFHS法,ともに完全に分離しうる.<BR>沈殿粒子は板状体をしており,カドミウムや亜鉛の8-ヒドロキシキノレート粒子と似ているが,結晶構造は明らかでない. PFHS法によれば常法によるよりもはるかに大きな粒子を生成し,定量のための処理に便利である.
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