緩燃剤の銑鉄イオウ分析への適用
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概要
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高周波燃焼装置を使用したイオウ分析法において試料の燃焼を抑制緩和し試料の飛散,突沸現象を防止する方法を検討した.すなわち,るつぼ内の試料上面を二酸化ジルコニウムまたは酸化マグネシウムでおおい試料への酸素ガス流入を制限し,かつ溶鋼表面を非均質化することを試みた.その結果,二酸化ジルコニウム1gの添加により試料の燃焼時飛散はほとんどなくなり,従来法では低値を示していた銑鉄試料の分析結果が高まり,突沸現象がまったく防止された.また酸化マグネシウムの添加は試料の飛散および突沸現象の防止には有効であるが,燃焼温度が急速に低下するので好ましくないことが判明した.<BR>これらの添加は従来の助燃剤とは別種の効果を発揮するので,"緩燃剤"と命名し両者を区別した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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