ブリリアントグリーンを用いる微量水銀の抽出吸光光度定量
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概要
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トリフェニルメタン誘導体の一つであるブリリアソトグリーンはヨウ素水銀錯陰イオンとともにベンゼンに抽出されることを見いだし,錯体の抽出に及ぼすpH,共存元素などにつき検討し,微量水銀の最適定量条件を明らかにした.<BR>ヨウ素-水銀-ブリリアントグリーン錯体はpH0.7〜1.5でベンゼンに定量的に抽出されて一定の吸光度を与え,その吸収曲線は波長640nmに極大を有し,抽出された錯体は安定であった.水銀濃度と吸光度の間には良好な直線関係が認められ,モル吸光係数および吸光度0.001に対する感度はそれぞれ,1.0×10<SUP>5</SUP>,1.7×10<SUP>-3</SUP>μgHg/cm<SUP>2</SUP>であった.カドミウム,スズ(II),銅(II),亜鉛,鉄(III),チオシアン酸イオン,過塩素酸イオン,臭素イオンが妨害した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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