銅中の微量水銀の吸光光度定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クリスタルバイオレットを用いる銅中の微量水銀の抽出吸光光度定量法を検討した.<BR>EDTAを含む銅のアルカリ溶液からジエチルジチオカルバミン酸-トルエン抽出により水銀を分離したのち,ヨウ化カリウム,臭素酸カリウムおよび臭化カリウムを含む硝酸(0.7<I>N</I>)溶液で水銀を逆抽出し,ついでクリスタルバイオレットを加えトルエンで水銀を抽出し光度定量することにより銅中の水銀の定量ができた.<BR>本法を妨害する元素として銀と金があるが,銀はジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの添加量を増すことで,金はジエチルジチオカルバミン酸錯塩としてトルエンで抽出したのち,0.5<I>N</I>の硝酸溶液で洗浄することにより水銀の損失を招くことなく金を除去することができた.<BR>銅2gを採取すれば0.25ppmまでの水銀の定量が可能である.
著者
関連論文
- ガラスファイバの通信への応用
- 抽出吸光光度法による金属ウラン中の微量塩素の定量
- 銅中の微量水銀の吸光光度定量
- 溶媒抽出薄膜法による微量元素のけい光X線分析
- 溶媒抽出-原子吸光法による銅,アルミニウムおよびそれら合金中の極微量銀の定量
- ジエチルジチオカルバミン酸によるビスマス,銅およびテルルの吸光光度定量法
- ジエチルジチオカルバミン酸錯塩の酸およびアルカリによる逆抽出
- ジエチルジチオカルバミン酸によるバスマス中の銅の定量
- 溶媒抽出-原子吸光法による銅,ニッケル,アルミニウムおよびウラン地金中の極微量カドミウムおよび亜鉛の定量
- 銅のスパーク法においてゼラチン使用による感度上昇法
- 原子吸光法によるアルミニウム地金およびアルミニウムウラン合金中の不純物の定量(ノート)
- アルミニウム地金中の微量ウランの光度定量
- プラスチック容器中の無機介在粒子
- プラスチック容器の清浄法
- 吸脱着還元を利用した金属中のイオウの吸光光度定量(ノート)
- 微量コバルト,銅およびニッケルの逐次吸光光度定量法
- EDTAをいんぺい剤とする非鉄金属中の微量鉄の吸光光度定量法
- 硫酸銅電解浴中のにかわの定量