立体および電子効果を発現するアルミニウム反応剤の精密設計
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概要
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An excellent candidate as a proton substitute in man-made organic reactions is certainly a Lewis acid. Our goal is to engineer an artificial proton substitute of a special shape, which could be utilized as an effective artificial enzyme for chemical reactions, by harnessing the high reactivity of the aluminum atom toward oxygen. Such a concept was initially researched by examining the recognition ability of a specially designed organoaluminum receptors for various oxygen-containing substrates. Our initial finding on the successful discrimination between structurally very similar methyl and ethyl ethers with exceptionally bulky methylaluminum bis (2, 6-di-<I>tert</I>-butyl-4-methylphenoxide) (MAD) as a highly efficient Lewis acidic receptor induced us to study the more intricate question of diastereoface differentiation for the chiral ether and carbonyl oxygens. Thus, based on our conceptually new diastereoselective activation of ether and carbonyl moieties, exceptionally bulky organoaluminum reagents, MABR and MAPH have been devised in addition to MAD. These organoaluminum receptors can be successfully utilized for various regio- and stereocontrolled organic transformations. Furthermore, electronical stabilization of aldehyde functionalities has been accomplished with MAPH by the two parallel phenyl groups of aluminum ligands.
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
著者
-
丸岡 啓二
京都大学大学院理学研究科化学専攻
-
山本 尚
名古屋大学大学院工学研究科
-
丸岡 啓二
名古屋大学工学部物質化学科
-
山本 尚
米国シカゴ大学化学科
-
山本 尚
名古屋大学工学部生物機能工学科
-
丸岡 啓二
名古屋大学工学部
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