北陸地方での市民除雪労力とその災害指数
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概要
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筆者は前に積雪災害の大きさを記述するためにいくつかの積雪災害指数を提案した.すなわち基本的な指数3つ (気温に関する<I>P<SUB>θ</SUB></I>, 降水量及び積雪深に関する<I>P<SUB>W</SUB></I>及び<I>P<SUB>H</SUB></I>) とその応用として除雪作業の実施状況を考えた災害などである.この報告では, 雪害の他の例として個人市民が道路上積雪を人手で除雪する場合の除雪労力<I>E</I>に対する新らしい積雪災害度<I>U</I>を導入する.すなわち北陸地方における<I>E</I>の値を道路上の新積雪深<I>h</I>.自然積雪深<I>H</I>, 道幅などの諸要素を用いて表式化した.得られた表式中で, 除雪についての等価積雪深λ<I>H</I>を導入すると, λは除雪のいろいろの操作時における道路状況を記述するパラメーターとなり, いくつかの例について調べた結果, ほぼλ=1.7としてよい.また<I>E</I>の表式中の<I>h</I>, <I>H</I>を上記<I>P<SUB>W</SUB></I>, <I>P<SUB>H</SUB></I>でおきかえて, 人力除雪時の労力指数<I>U</I>=<I>k</I>λ<I>P<SUB>W</SUB>P<SUB>H</SUB>B</I>が得られた.ここに<I>B</I>は個人担当の道路面積である.この指数の値を日本海沿岸の各地について計算した結果, 毎日の労力や年間労力の地域差が得られた.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
著者
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