南極昭和基地周辺の海氷縁の変動
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概要
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昭和基地 (69°00S, 39°35E) 周辺の海氷域の変動機構を解明するため, 1957年以降1975年までの船による海氷観測 (宗谷, 海鷹丸, ふじ) の資料のうち, とくに東経40度の子午線上の氷縁位置の変化に注目した. 航海期の氷縁は64°S付近から68°S付近まで後退する : 12月~1月下旬は4km/日, 2~3月は1.9km/日, 海岸から45km程度までは定着氷が残る.流氷域は5~30cm/secで250°方向へ流れ, リュツォ・ホルム湾を閉塞する. 気象衛星資料 (1966~1970年) も併用し, 氷縁位置の季節変化 (最盛期には55°~57°S付近に達する) と経年変化を論じたが, 資料の集積年数が少ないため, 気候変動の様相はまだ明らかでない.船の氷中航行の状況についても触れた.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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