尿路血管造影剤(コンレイ)が著効を示した甲状腺クリーゼの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は52歳,女性.歩行時の息切れ,腹部膨満感を訴えて来院.心不全として入院,甲状腺腫大,発熱,発汗,不安状態,頻脈を認め甲状腺クリーゼと診断.抗甲状腺薬,ステロイド投与を行うと同時に,ヨードとして経静脈的に60%コンレイ100m1/日を投与したところ,速やかな臨床症状の改善を認めた.経静脈的ヨードの投与は速効性であり,緊急を要する甲状腺クリーゼに対する治療法として有用である.
著者
-
吉沢 晋一
国立松本病院
-
井口 欽之丞
国立松本病院
-
高須 信行
信州大学医学部内分泌内科
-
井口 欽之丞
国立松本病院内科
-
小口 猛
国立松本病院内科
-
神応 裕
相沢病院内科
-
吉沢 晋一
国立松本病院内科
関連論文
- 14)静脈洞弁遺残の1例 : 日本循環器学会第118回関東甲信越地方会
- 58) 心尖部肥大型心筋症に心筋梗塞を発症した1症例の経験 : 日本循環器学会第122回関東甲信越地方会
- 心筋梗塞を疑わせる心電図を示した急性膵炎の1例 : 第65回日本循環器学会関東甲信越地方会
- ワイル病に伴なう心筋炎 : 第89回日本循環器学会関東甲信越地方会
- サイログロブリン合成障害による家族性甲状腺腫の1例
- 間欠熱を繰り返したACTH単独欠損症の1例
- 尿路血管造影剤(コンレイ)が著効を示した甲状腺クリーゼの1例
- Restrictive cardiomyopathyを主徴とし末梢神経障害を伴つた家族性アミロイドーシスの1家系
- 原発性色素結節性副腎皮質疾患(PPNAD)と口唇の色素斑を認めたCarney症候群の1例
- 副腎腺腫によるCushing症候群に副甲状腺腺腫による原発性副甲状腺機能亢進症を合併した1例
- Wolfram症候群と考えられた2症例の内分泌学的異常
- Enviomycin (EVM) の治療成績ならびにEVM初回治療例の剖検肺
- 急性出血性壊死性膵炎を呈し経皮的ドレナージにより改善した腎移植患者の1例
- An Important Role of Prostacyclin in Porcine Thyroid Cells In Culture: Augmentation of Prostacyclin by TSH in Culture, Increase of Prostacyclin after Acute TSH-stimulation in TSH Treated Cells and Stimulation of c AMP Synthesis and Iodine Metabolism by Pr
- Adenylate Cyclase-Cyclic APM System in Normal and Toxic Human Thyroids