微水系連続エステル交換反応プロセスの水分濃度・トリグリセリド組成同時制御

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
リパーゼを用いた微水系バイオリアクターによる油脂の連続エステル交換反応プロセスを対象に, 反応液中の組成制御に関する検討を行った。まず改良グリセリド酵素複合体モデルをベースにリパーゼの失活を考慮した連続反応モデルに基づき, グリセリド生成量と反応液水分濃度との関係から, 製品トリグリセリドの生成量を最大にする最適水分濃度の存在をシミュレーションにより確かめた.さらに, 加水分解反応により生じる副生成物ジグリセリドを抑制し, かつ製品トリグリセリド組成を一定に保つことを目的とした制御系の検討を行った。その結果, 水分濃度制御系にオンオフ調節計を, トリグリセリド組成制御系にP, PI調節計を併用した水分濃度・トリグリセリド組成同時フィードバック制御系により, 良好な制御性の得られることをシミュレーションおよび実験の両者から確認した.
社団法人化学工学会の論文

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク