幼児における脂肪酸およびコレステロールの1日摂取量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1歳, 2歳, 3歳の保育園児について陰膳方式により, 脂質, コレステロール, 脂肪酸の1日摂取量を測定した。<BR>1) 脂肪酸の分析に, 架橋結合型の溶融シリカ製キャピラリーカラムを用いることにより, 再現性よく正確な値が得られた。<BR>2) 総脂質摂取量は平均30g前後で, 成人の約55%であった。<BR>3) コレステロール摂取量は平均値で1歳187mg, 2歳166mg, 3歳145mgと年齢が増すほど少なくなる傾向があったが, 個人差が大きかった。<BR>4) 脂肪酸摂取量は, 飽和酸9〜10g, 不飽和酸15〜17gで, 適切な割合に比べ飽和酸の割合が高かった。<BR>5) 摂取脂肪酸組成については, P/S比の低いものが多く, とくに1歳児では90%が0.6以下であった。成人と比較するとC<SUB>20: 5</SUB>, C<SUB>22: 6</SUB>の割合が著しく低かった。今回調査した幼児の摂取脂質の供給源は, おもに肉・卵類, 乳類であったが, 脂肪酸組成の改善のためには, ポリ不飽和酸を多く含む植物油や魚類のバランスの良い摂取が必要と考える。
- 社団法人 日本栄養・食糧学会の論文
著者
関連論文
- GC/MS/MSを用いた加工食品中の残留農薬一斉分析法の検討
- GC/MSを用いた加工食品中の残留農薬一斉分析法の検討
- 日本人若年層の植物繊維摂取量と推奨所要量
- 食品中のサッカリンの定量法および実態調査について
- 金属キレート陽イオンによる陰イオンの溶媒抽出吸光光度定量(第30報) : トリス(1,10-フェナントロリン)-鉄(II)によるサッカリンの比色定量法
- OCR食事調査による栄養指導システムの開発(第2報) : 献立選択方式による栄養調査
- OCR食事調査による栄養指導システムの開発(第1報)光学式文字読み取り装置(OCR) : 食事記録法による栄養調査
- 大学生の栄養摂取状況
- 栄養指導方法の改良とその効果 : 大阪府門真保健所における健康づくり事業の評価(第2報)
- 健康増進プログラムの改良とその効果 : 大阪府門真保健所における健康づくり事業の評価(第1報)
- 健康増進プログラムにおける中高年女性の血清脂肪酸組成及び栄養摂取状況の変化
- 中高年女性の栄養摂取量と血清脂肪酸組成との関連性
- 30歳代主婦における脂肪酸,コレステロ-ルの陰膳方式による摂取量の実測
- 幼児における脂肪酸およびコレステロ-ルの1日摂取量
- 局方精製水の微生物学的調査研究
- ECD高感度物質のパターン解析による環境汚染監視システムの実試料への適用
- ECD高感度物質のパターン解析による環境汚染監視システムの開発
- 赤身魚およびその加工品からのヒスタミン生成菌の検出
- 便の変異原性と栄養摂取について
- 幼児のナトリウム,カリウム,塩素およびマグネシウム摂取量
- ポリフェノール測定器PA-20による食品中の過酸化水素の定量
- 固相抽出-HPLCによる柑橘類およびバナナ中のイマザリルの定量法について
- フォトダイオードアレイ検出器付高速液体クロマトグラフィーによる食品中のアセスルファムKの分析
- 着色料の系統分析法およびホトダイオ-ドアレイ検出器付きHPLCによるモナスカス赤色素の確認
- 高脂肪食品中のプロピレングリコールの迅速分析
- 高速液体クロマトグラフィ-による魚貝中のヒスタミンの定量
- 市販油脂含有食品中の酸化変敗に関する調査研究
- 大阪府下で1990年から1994年に採取した畜水産食品中の残留抗菌性物質
- LC-MS/MSによる餃子中の農薬一斉分析法の検討
- 幼児のナトリウム, カリウム, 塩素およびマグネシウム摂取量
- 30歳代主婦における脂肪酸, コレステロールの陰膳方式による摂取量の実測
- 幼児における脂肪酸およびコレステロールの1日摂取量
- 幼児におけるPCBおよび残留農薬の1日摂取量
- モデル献立方式とマ-ケットバスケット方式による食物繊維の摂取量の推定
- 酵素-重量法による食品中の食物繊維の定量