ニシキゴイ稚魚に発生した浮腫を伴う疾病に関する病理組織学的研究
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概要
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本疾病について電顕観察を中心に病理組織学的検討を行った。病魚は鰓において鰓弁の棍棒化などの著しい進行性病変が観察された。病変は鰓弁の先端部で始まり, 下方に達する。重症魚では鰓弁同士の癒着も生じ, この癒着は鰓弁全体に広がる。この時期には鰓薄板内の毛細血管は狭窄し閉塞状態になる。さらに, 病魚の肥厚した鰓薄板上皮細胞内に多数のウイルス粒子が認められた。このウイルス粒子は直径250〜280mmで桑実状を示し, 形態的にはポックスウイルス郡に属すると考えられた。
- 日本魚病学会の論文
著者
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小野 信一
東海大学海洋学部
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永井 彰
東海大学海洋学部
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須貝 憲明
Niigata Prefectural Freshwater Fisheries Experimental Station
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小野 信一
Faculty of Marine Science and Technology, Tokai University
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永井 彰
Faculty of Marine Science and Technology, Tokai University
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