台湾の養殖ドジョウから分離されたウイルスの性状について
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概要
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台湾の養殖ドジョウに大量死が発生し, 斃死魚よりウイルスが分離された。本ウイルスは, エンベロープを持たず, 1層のカプシッドからなる径69±4nmの正20面体構造を有し, 塩化セシウム中ででの比重は1.33g/cm3であった。また, 2分節の2本鎖RNAを有し, 構造タンパクは88, 48, および28Kダルトンの3種のポリペプチドからなり, TO-2細胞に接種した場合, IPNVに類似したCPEを発現した。これらの結果は本ウイルスがBirnavirusに属し, IPNVに類似していることを示している。交差中和試験の結果, IPNVのAb血清型に最も類似していた。
- 日本魚病学会の論文
著者
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周 信佑
Aquaculture Department National Taiwan Ocean University
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福田 穎穂
Laboratory of Aquatic Pathology, Department of Aquatic Biosciences, Tokyo University of Fisheries
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羅 竹芳
Department Of Zoology National Taiwan University
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周 信佑
Department of Aquaculture, National Taiwan Ocean University
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薫 明澄
Department of Veterinary Medicine, National Pingtung Polytechnique Institute
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王 重雄
Department of Biology, Fu-Jen University
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佐野 徳夫
Laboratory of Aquatic Pathology, Tokyo University of Fisheries
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羅 竹芳
Department of Zoology, National Taiwan University
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福田 穎穂
Laboratory of Aquatic Pathology, Tokyo University of Fisheries
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佐野 徳夫
Laboratory of Aquatic Pathology, Department of Aquatic Biosciences, Tokyo University of Fisheries
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