Herpesvirus cypriniの生物学的特性と腫瘍原性
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概要
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日本産コイの乳頭腫組織から分離されたH. cypriniはFHM, MCT細胞で20℃, 14日間の培養後, 105.5TCID50/mlの力価に増殖し, IUdRその他で不活化された。合胞体を形成せず, Cowdry type A封入体を形成した。粒子直径190±27.2nm, キャプシド直径113.4±8.6nm。感染FHM細胞の封入体内外に, また感染実験魚に見出された腫瘍組織の細胞質と核質に多数のウイルス粒子と核膜からの放出粒子が観察された。平均水温15.2℃の感染実験で5ヶ月後にマゴイ10尾中3尾に, 外観上では自然発生の腫瘍と同質の乳頭腫の形成が認められた。
- 日本魚病学会の論文
著者
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佐野 徳夫
Kyouritsu Shoji Co.
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福田 穎穂
Laboratory of Aquatic Pathology, Department of Aquatic Biosciences, Tokyo University of Fisheries
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福田 穎穂
東京水産大学 資源育成学科
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佐野 徳夫
Laboratory of Aquatic Pathology, Tokyo University of Fisheries
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古河 勝
Laboratory of Fish-Pathology, Tokyo University of Fisheries
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福田 穎穂
Laboratory of Fish-Pathology, Tokyo University of Fisheries
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佐野 徳夫
Laboratory of Fish-Pathology, Tokyo University of Fisheries
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佐野 徳夫
Laboratory of Aquatic Pathology, Department of Aquatic Biosciences, Tokyo University of Fisheries
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