コイヘルペスウイルス(CHV):病原性および腫瘍原性に対する温度の影響
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概要
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CHV は FHM 細胞において, 10〜25℃の間で増殖し, 至適温度は15℃および20℃であった。CHVをコイ2週齢稚魚に浸漬感染させた後, 水温を 15, 20, 25℃に設定し, 病原性を検討した結果, CHVによる斃死率は 15℃において最も高く, 水温が高いほど低くなった。また, いずれの温度でも腫瘍が形成された。腫瘍を形成した稚魚の飼育水温の 7.5℃を 15, 20, 25, 30℃に上昇させた結果, 15℃以外の温度で腫瘍の退行が認められた。
- 日本魚病学会の論文
著者
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佐野 徳夫
Laboratory of Aquatic Pathology, Tokyo University of Fisheries
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佐野 徳夫
Kyoritsu Shoji Company
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佐野 菜採
Laboratory of Aquatic Pathology, Department of Aquatic Biosciences, Tokyo University of Fisheries
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森分 昌子
Laboratory of Aquatic Pathology, Department of Aquatic Biosciences, Tokyo University of Fisheries
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佐野 徳夫
Laboratory of Aquatic Pathology, Department of Aquatic Biosciences, Tokyo University of Fisheries
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