早期大腸癌の内視鏡治療
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概要
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早期大腸癌の治療方法は時代とともに大きく変遷している.診断がポリープだけであった時代と表面型の時代さらに表面陥凹型の診断ができるようになった現在とでは内視鏡治療も大きく変わってきた<SUP>1)</SUP>.病変の診断の質的レベルにより内視鏡治療方法も変わってきた.早期大腸癌の肉眼形態は大別し隆起型(.1型)と表面型とに分類され,表面型はさらに表面隆起(IIa,IIa+dep,IIa+IIc),表面平坦(IIb),表面陥凹型(IIc,IIc+IIa)に亜分類される,(図1).中でも表面陥凹型が最も悪性度が高いと見なされている。<BR>すなわち早期大腸癌の診断のターゲットが隆起型から表面型へと変わり,その中でも表面陥凹型が重要な早期大腸癌として考えられるようになってきた.したがって従来の隆起型に対するpolypectomyだけでは不十分となり,表面型早期癌の治療にはEMR<SUP>4-6)</SUP>が自ずと行われるようになってきた.本稿では早期大腸癌の内視鏡治療の中で最近行われるようになってきたEMRを中心に解説する.
著者
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中嶋 孝司
秋田赤十字病院 胃腸センター
-
今井 靖
秋田赤十字病院 消化器病センター
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日下 尚志
秋田赤十字病院胃腸センター
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三浦 宏二
秋田赤十字病院外科
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日下 尚志
秋田赤十字病院
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今井 靖
秋田赤十字病院胃腸センター
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工藤 進英
秋田赤十字病院
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三浦 宏二
秋田赤十字病院胃腸センター
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飯沼 元
秋田赤十字病院胃腸センター
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廣田 茂
秋田赤十字病院胃腸センター
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高木 篤
秋田赤十字病院胃腸センター
-
柴田 裕
秋田赤十字病院胃腸センター
-
桧森 昌門
秋田赤十字病院胃腸センター
-
飯沼 元
秋田赤十字病院 胃腸センター
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