6-Mercaptopurine の Ehrlich 固型癌増殖抑制作用に対する Butoctamide の増強効果
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概要
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マウスの Ehrlich 固型癌を用い,6-mercaptopurine(6-MP)の抗腫瘍作用に対する butoctamide の影響を検討した.butoctamide の経口あるいは腹腔内投与では腫瘍の増殖には影響がなかった.butoctamide は 6-MP の低用量(2.5〜10mg/kg/day i.p.×7)での作用を強めたが,高用量には影響がなかった.thioinosine の抗腫瘍作用は同様に butoctamide によって強められた.一方,butoctamide と cyclophosphamidc,methotrexate,mitomycin C あるいは adriamycin との同時投与では,これらの制癌薬の作用に影響がみられなかった.butoctamide を処置したマウスでは,6-MP あるいは cyclophosphamide 1回投与の抗腫瘍作用は強められなかった.butoctamide はマウス肝の hypoxanthine-guanine phosphoribosyl-transferase 活性を対照よりもいくぶん高め,xanthine oxidase 活性を阻害した.butoctamide は 6-MP から非活性体である thiouric acid あるいは hypoxanthine へと転換させるよりも,活性体である thioinosine monophosphate への転換を促進させるものと思われる.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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佐々木 健一
東北薬科大学
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古沢 忍
東北薬科大学
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高柳 義一
東北薬科大学癌研究所
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高柳 義一
Cancer Research Institute Tohoku College Of Pharmaceutical Sciences
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佐々木 健一
東北薬科大学 癌研究所第二部
-
高柳 義一
東北薬科大学癌研究所第二部
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