ラット胃粘膜培養細胞の増殖に対する各種抗潰瘍薬の作用

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概要

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• ラット培養胃粘膜細胞の増殖に対する抗潰瘍薬およびPGE<SUB>2</SUB>の効果を<SUP>3</SUP>H-thymidineの取り込みを指標に検討した．fetal bovine serum(FBS)の代わりに人工血清であるULTROSER®Gを用いた場合，1〜4%の濃度範囲で濃度依存的に3H-thymidineの取り込みは増加し，培養開始36時間目にピークを示した．また，その取り込み量は10%FBSを用いた場合よりも多かった．そこで，2%ULTROSER®Gを用い36時間目に薬物効果を検討した．aldioxa，cetraxate HCl，cimetidine(10<SUP>-7</SUP>〜10<SUP>-5</SUP>M)およびPGE2(10<SUP>-8</SUP>〜10<SUP>-6</SUP>M)は単独ではいずれも増殖促進効果を示さなかった．indomethacinは0.35〜1．41×10<SUP>-3</SUP>Mの用量範囲で濃度依存的に増殖抑制効果を示した．aldioxa10<SUP>-5</SUP>M(P<0.01)，cetraxate HCl 10<SUP>-5</SUP>M，PGE<SUB>2</SUB> 10<SUP>-8</SUP>Mおよび10<SUP>-6</SUP>M(P<0.05)はindomethacin0.5×10<SUP>-3</SUP>M(ほぼ50%の抑制用量)の増殖抑制に対しそれぞれ有意な拮抗作用を示したが，cimetidineは有意な拮抗作用を示さなかった．したがって，胃粘膜培養細胞を用いることで細胞増殖に対する薬物の影響を評価することが可能と考えられた．

• 社団法人 日本薬理学会の論文

著者

• 内田 勝幸

  グレラン製薬(株)開発研究センター

• 五十嵐 康子

  グレラン製薬(株)開発研究センター

• 三崎 則幸

  グレラン製薬株式会社研究所

• 内田 勝幸

  明治乳業(株)ヘルスサイエンス研究所

• 河野 修

  グレラン製薬 研

• 河野 修

  グレラン製薬

• 西村 直行

  グレラン製薬(株)医薬品開発部

• 小林 美香

  グレラン製薬(株)医薬品開発部

• 三崎 則幸

  グレラン製薬 研

• 河野 修

  グレラン製薬(株)医薬品開発部

• 内田 勝幸

  グレラン製薬(株)研究開発本部

• 五十嵐 康子

  グレラン製薬(株)医薬品開発部

• 内田 勝幸

  グレラン製薬(株)医薬品開発部

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