神経筋伝導に対する薬物の作用にかんする筋電図学的研究
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概要
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1. 無麻酔ウサギの縫工筋のM波について回復曲線を求め,筋刺激伝達回復曲線も併せて観察した.2. これら両回復曲線(N-M, M-M Recovery)に対する中枢抑制薬,Tranquilizer,筋弛緩薬,Tensilon及びStrychnineの作用について検討した.3. Phenobarbital, Ghloralose, HydroxyzineはN-M Recovefiyを抑制しM-M Reaovowには変化を与えなかった.4. Ether, d-Tc, FlexinはN-M Recoveryを抑制し, M-M Recoveryには変化がないか,時には亢進せしめた.5. Chlorpromazine, 2-etbylcrotonylurca, TetrodotoxinはN-M, M-M Recovery両者を抑制しに.6. C10, SCC, Strychnineも両者を抑制したがM-M Recoveryに対する作用は弱かった.7. Urethane, Morphine, Reserpine, Meprobamate, Mephenesin, Tensilonは両者に対する作用が全くないか三或はごく僅かに抑制した.8. N-M Recoveryを抑制する薬物の中には,特に過常期に対して強い作用を示すもの,次常期に対して強い作用を示すもの,両者に平均して作用するもの等の区別があるのを認めた.9. 以上のごとく本法により,筋弛緩作用を有する薬物を,いくつかの型に大別することが出来た.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
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