スタンチョン式牛舎の乳牛の排せっならびに横臥行動
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概要
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乳牛の乳房を出来るだけ汚さない合理的な乳牛の管理法を確立するために,9頭の非搾乳牛を用いて,舎飼時の排せつおよび横臥行動を調べた,観察は24時間にわたって行ない,これを3回繰り返し実施した,のべ27頭の測定値の平均と範囲は以下のとおりであった.排糞および排尿回数(範囲)は,1日当たりそれぞれ9.0±2.5回(5.3〜12.0)および4.3±2.2回(2.2〜8.0)で,両者とも夜間は昼間より回数が有意に少なかった.また,1回当たりに要した時間は,それぞれ7.6±2.6秒(6.1〜10-5)および11.8±5.5秒(7.7〜19.8)で,排尿は排糞より明らかに所要時間が長かった.また,夜間は昼間より有意に長い傾向が認められた.一方,1日当たりの横臥回数およびのべ横臥時間は11-8±6.5回(2〜21)および625.6±166.4分(398.0〜806.7)であった.また,横臥1回当たりの時間は53.5±51.5分(24.3〜212.3)であった.横臥は,回数,延べ時間および1回当たりの時間ともに夜間は昼間よりその値が有意に大きく,また横臥と横臥との間隔は平均69.6±12.1分で,昼間のそれは夜間より有意に長かった.これらのことが朝夕の搾乳時の乳房の汚れ程度に大きく関与しているものと思われた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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