ホルスタイン種の種雄牛評価に及ぼす地域と種雄牛の交互作用の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フィールドデータにもとづく種雄牛評価に及ぼす種雄牛と地域との交互作用の影響を,ホルスタイン種の牛群検定成績を用いて検討した.種雄牛と地域との交互作用を含むモデルで分散分析をした結果,交互作用は乳量,乳脂率,無脂乳固形分率ともに1%水準で有意であったが,その平均平方の値は主効果の平均平方の値に比べてかなり小さかった.さらに検定成績を全国のデータと,北海道および北海道以外の府県のデータにわけて各々のデータから種雄牛モデルのBLUP法によって種雄牛の評価値を算出し,共通種雄牛について評価値間の相関を求めた.その結果,北海道データと府県データの間で0.78以上,全国データと北海道データの間で0.93以上,全国データと府県データの間で0.91以上の高い相関が認められた.これらの結果より種雄牛と地域との交互作用は種雄牛評価値には大きな影響を与えないものと推察された.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
-
横内 圀生
農林水産省畜産試験場
-
和田 康彦
農林水産省畜産試験場育種部家畜ゲノム研究チーム
-
建部 晃
農林水産省農業生物資源研究所
-
松本 成生
(社)家畜改良事業団
-
和田 康彦
農林水産省畜産試験場
-
建部 晃
農林水産省畜産試験場
-
横内 圀生
農林水産省北海道農業試験場
関連論文
- 国際競争にうち克つ畜産技術開発を目指して
- マウスゲノムとの比較遺伝子地図を用いた末マッピング遺伝子の染色体の予測
- 世代重複した開放型中核育種集団における近交係数
- 世代重復した開放型中核育種集団における選抜反応
- ヘレフォード種の離乳前発育形質に対する母性効果
- 黒毛和種雌牛の発育様相形質についての遺伝学的性質
- 乳牛における泌乳曲線実験式による305日間乳量の推定
- 世代交代による遺伝的性質の変化を考慮した長期選抜効果を予測するための遺伝子仮定モデル
- 赤池のベイズ型情報量規準を用いた肉用牛種畜評価におけるアニマルモデルの利用方法の検討
- 赤池のベイズ型情報量規準を用いた種雄牛評価モデルにおける母数効果の選択
- ホルスタイン種の種雄牛評価に及ぼす地域と種雄牛の交互作用の影響
- 黒毛和種の現場後代検定成績に対する反復BLUP法の適用
- 牛群検定データに基く乳用種雄牛評価の可能性
- 混合モデル式における種雄牛評価値間の優劣判断にともなう過誤の確率
- 受精卵移植を利用した肉用牛育種計画 : II. 育種集団における改良費用の試算
- 受精卵移植を利用した肉用牛育種計画 : III. と体形質を重視した育種法の検討
- 肉用種去勢放牧牛の肥育仕上げに対する品種,育成期の放牧草地および肥育期間ならびに
- 乳牛における泌乳能力検定の簡易化および短期化の検討
- 非線形発育モデルの当てはめによる黒毛和種雌牛の体重の発育様相の把握
- 乳牛における泌乳曲線パラメ-タの表型および遺伝的特性(短報)
- 赤池のベイズ型情報量規準を用いた乳用種雄牛評価におけるモデル選択
- Using Linkage Map of Mouse for Prediction of Gene Location in Animals