コラーゲンに関する研究 : III. コラーゲンのエステル化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1. コラーゲンのメチルエステル化そ条件,すなわち酸の種類,濃度,反応時間について検討し,エステル化の程度をクロム錯塩の吸着量によつて比較した.その結果,メチルエステル化は,濃塩酸で0.2Nに調整されたメチルアルコールをコラーゲンの100倍容量使用し,室温で8日間浸漬して行なうことが望ましいと考えられた.2. メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,アミルおよびイソアミルそ各アルコールおよびエチレングリコールの合計9の種類そアルコールを使用し,前項1の条件で,エステル化を試みた.その結果,(a) アルコールの炭素数が多くなるほど,エステル化の程度が低下すること,(b) 側鎖のアルコールは,これに相当する直鎖のアルコールよりも,エステル化の程度が減少することを認めた.
著者
関連論文
- コラーゲンに関する研究 : III. コラーゲンのエステル化について
- コラーゲン繊維の性質に関する研究 : IV. コラーゲン繊維による煙中のタール成分の吸収
- コラーゲン繊維の性質に関する研究 : II. 水酸化カルシウム溶液処理のコラーゲン繊維の性状におよぼす影響
- コラーゲン繊維の性質に関する研究 : I. アルカリ処理によるコラーゲン繊維の性状の変化
- コラーゲン繊維の性質に関する研究 : III. コラーゲン繊維の吸湿性
- 原料皮に関する研究 : XX. 塩蔵の基礎的検討
- 原料皮に関する研究 : (17) 石灰処理皮のアミド態窒素含有量のクロム吸着におよぼす影響
- Acacia mollissima樹皮タニンの分子量分布について
- 102.植物タンニンに関する研究(その11) : 植物タンニン溶液中のエステル化コラーゲンカラムによる分子量分配状況の検討(林産・林政)(第71回日本林学会大会)
- 101.植物タンニンに関する研究(その10) : 各種植物タンニンのコラーゲンへの吸着機構よりみた特徴について(林産・林政)(第71回日本林学会大会)
- 植物タンニンの吸収スペクトルについて
- 準備工程における原皮の組織学的研究 : I. 判定基準の設定およびそれによる原皮観察
- コラーゲンに関する研究 : IV 皮組織の含窒素成分
- クロム処理皮粉よりの脱クロム機構ならびにクロム処理皮粉の安定化について
- タラ油酸化物の油なめし効果におよぼす水分の影響
- 原料皮の損傷に関する研究-1-塩蔵皮の乾燥がクロム革の性状におよぼす影響
- 原料皮の損傷に関する研究-2-塩蔵成牛皮の施塩前の時間経過および保存条件がクロム革の性状におよぼす影響(原料皮に関する研究-35-)
- コラーゲン繊維の性質に関する研究-5-乾皮よりコラーゲン繊維の回収
- 除タンニン剤としてのコラーゲン繊維の利用
- 一般高分子化合へのクロム錯塩の結合からみたクロム鞣製機構の推定
- コラ-ゲン繊維によるホルムアルデヒドの吸着
- 溶脱窒素法による油なめし初期過程の検討(油なめしに関する研究-1-)
- 油なめしの反応機構解析法に関する一考察(油なめしに関する研究-3-)