多肥栽培下における超強酸性茶園土壌の化学性
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概要
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多肥栽培下における超強酸性土壌の化学性を明らかにするため土壌診断にみられた超強酸性土壌,多肥栽培茶園の土壌および茶業試験場圃場の土壌を調査比較した。<BR>(1)土壌診断の土壌では塩基飽和度が比較的高いにもかかわらずpH(H<SUB>2</SUB>O)が3以下を示す土壌がみられた。これらの水溶性陽イオンと陰イオンの化学等量比を求めたところ,これらの土壌の多くは陰イオンが多く,そのなかでも特に硫酸イオンの多いことが判明した。<BR>(2)多肥栽培茶園を調査した結果では,いずれの土壌も強酸性を示していたが,塩基飽和度は茶園土壌の肥沃度基準値を満たしていた。これらの土壌の強酸性の要因はうね間第2層付近に集積した硫酸イオンによると考えられた。<BR>(3)茶業試験場圃場においても施肥位置に硫酸イオン,硝酸イオンが多く,標準的な施肥管理を行なっている茶園においても強酸性化のぎざしが認められた。
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