馬の運動ミオグロビン尿に関する研究I
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概要
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牝馬をそれぞれ3頭より成るA, B, Cの3群に分けA群には4〜5日連続して毎日12kmの歩道騎乗による駈歩, B群には3日間連続して毎日騎乗による10kmの駈歩, C群には追い運動による10kmの駈歩を課し, その前後に採尿採血を行なつて, 尿および血清中のMbおよびHbを沈降反応によつて追求した。結果は次の通りである。<BR>1. 運動前後の臨床状態は, 各群とも同じ傾向を示し, 運動後3時間目でほぼ運動前の状態に復帰した。<BR>2. 血清中にHbが検出されたのはA群のみで, 他の群は陰性であつた。Mbは, A群において1例にのみ見られた。<BR>HbおよびMbは, いずれも運動直後より検出された。<BR>3. 尿中におけるMbおよびHbは, A群の前記の1例にのみ見いだされた。Mbは日を追つて減少したが, Hbは逆に増加する傾向を示した。尿中のMbおよびHbは,血清中のそれと異なり, 運動後1時間目に始めて見いだされ,特にHbは1時間後尿にのみ検出された。<BR>4. Mbに対する自家抗体の産生は見られなかつた。<BR>5. A群の他の2例では,運動後1時間目の尿において, 正常血清と反応する物質が見いだされた。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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