鶏の血液型の国際同定試験
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概要
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鶏の血液型の標準血清は,通常同一系統内で作製されているため,遺伝的に異なった系統間での同定は一般に困難である.従って,研究室が異なれば,異なった抗原が同じ名称で呼ばれたり,または逆に,同じ抗原が別の名称で呼ばれていることは珍らしくない.そこで,このようなことをなくすために,最近,国際的な同定試験が活発に行なわれるようになって来た.この研究は,日本(北大)とイギリス(オスベストリー)でそれぞれ作製された標準血清を交換し,その異同を検討したものである.その結果は次の通りである.1. 日本のAF, AH, AP, BAおよびBG抗原は,それぞれイギリスのA3, A2, A6, B11およびB9抗原と相同性を示した.2. 次の抗原間にはそれぞれある程度の類似性が存在する.すなわち,BBMとB2; BCとB6; BEとB14; BGとB7, B38; BKとB13; BLとB1, B14; BMとB12,B19; BMOとB1, B2, B8とはそれぞれ関連性を示した.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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岡田 育穂
北海道大学農学部畜産学教室
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MCDERMID E.
Robert Jones & Agnes Hunt病院
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岡田 育穂
北海道大学農学部
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MCDERMID E.
The Charles Salt Research Centre, Robert Jones and Agnes Hunt Orthopaedic Hospital