バルプロ酸とACTHの併用による低フィブリノゲン血症

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概要

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West症候群の発作再発に対し、バルプロ酸に併用してACTH療法を開始したところ、出血傾向と低フィブリノゲン血症（45.4mg/dl ）をきたした症例を経験した。このため、その後に同様の併用療法を行ったWest症候群の3例において、血中フィブリノゲンを測定した。この結果、ACTH療法中に全例で軽度の一過性低フィブリノゲン血症（122.3〜139.0mg/dl 、基準値170〜405mg/dl ）が認められた。この3例では出血傾向がみられず、治療を継続した。バルプロ酸とACTHを併用する際には血中フィブリノゲンを測定し、それが止血レベルを下回るか出血傾向を示すときは、VPAの減量や中止、あるいはACTHの中止が必要と考えられた。

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