操船者の眠気による船舶の事故及びインシデントの背景要因に関する研究
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概要
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本研究では，眠気による船舶の事故及びインシデントについて，その背景要因等を分析するため，操船者に対する眠気，疲労，ヒヤリハット，眠気点数（ESS）等を問うアンケート調査を行い，下記のとおり，回答割合についての結果を得ることができた（n＝7,750，回収率21.3％）．「月に1，2回以上眠気によるヒヤリハットを経験した」は5.6％であり，月に1，2回以上の「中途覚醒」及び「早朝覚醒」はそれぞれ40.0％，39.0％，「いびきへの指摘」は56.1％，「睡眠呼吸障害」は14.1％であった．眠気による船舶の事故及びインシデントの背景要因としては，睡眠障害等の操船者個人にかかるライフサイクルとの強い関連性があることがわかった．
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