市民と専門家の原子力安全に対する視点の違い : 東海村におけるリスクコミュニケーション活動の実践から
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概要
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温暖化対策としての原子力の重要性が高まる中で, 信頼回復の切り札のひとつと考えられているのがリスクコミュニケーションの実施であるが, 原子力分野でこれを意図した活動が幅広く行なわれているとはいえない. 本稿では, 東海村を実験地として行われたリスクコミュニケーション活動の設計意図と実施内容を示すとともに, リスクコミュニケーションに対する住民と原子力事業者の評価を分析し, 原子力技術利用に伴うリスクに対する住民の視点を明らかにする. また, これらの住民の視点がどのように原子力施設の安全に関与するかを示し, リスクコミュニケーションにおける課題を論じる.
著者
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中村 博文
日本原子力研究開発機構
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中村 博文
日本原子力研究所那珂研究所
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土屋 智子
財団法人電力中央研究所 社会経済研究所
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谷口 武俊
財団法人電力中央研究所 社会経済研究所
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小杉 素子
財団法人電力中央研究所 社会経済研究所
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小野寺 節雄
東海村
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竹村 和久
早稲田大学 心理学教室・早稲田大学 意思決定研究所
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帯刀 治
茨城大学
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米澤 理加
日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工学研究所リスクコミュニケーション室
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盛岡 通
大阪大学
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土屋 智子
電力中研 経済社会研
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竹村 和久
早稲田大学
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土屋 智子
財団法人電力中央研究所
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米澤 理加
日本原子力研究開発機構
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中村 博文
日本原子力研究開発機構 次世代原子力システム研究開発部門
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