供用を開始したJ-PARCの新しい生物用中性子回折装置(iBIX)
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概要
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Ibaraki Prefectural Government together with Ibaraki University and Japan Atomic Energy Agency (JAEA) has almost finished constructing a time-of-flight (TOF) neutron diffractometer for biological macromolecules for industrial use at J-PARC, IBARAKI Biological Crystal Diffractometer (iBIX). Since 2009, Ibaraki University has been asked to operate this machine in order for users to do experiments by Ibaraki Prefecture. The diffractometer is designed to cover sample crystals which have their cell edges up to around 150 Å. It is expected to measure more than 100 samples per year if they have 2 mm3 in crystal volume, and to measure even around 0.1 mm3 in crystal volume of biological samples. The efficiency of iBIX is also expected about 100 times larger than those of the present high performance diffractometers at JRR-3 in JAEA when 1MW power realizes in J-PARC. Since December 2008, iBIX has been open to users and several proteins and organic compounds were tested under 20 kW proton power of J-PARC. It was found that one of their proteins was diffracted up to 1.4 Å in d-spacing, which was nearly comparable resolution to that of BIX-3 in JRR-3 when used the same crystal as at iBIX for reasonable exposure time. In May 2009, 14 detector units were set up. By the end of fiscal year 2009, the basic part of data reduction software will be finished and an equipment blowing low temperature gas to the sample will be installed with the cooperation of JAEA.
著者
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細谷 孝明
茨城大
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細谷 孝明
茨城大学 工学部
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栗原 和男
日本原子力研究開発機構
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大原 高志
日本原子力研究開発機構
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田中 伊知朗
茨城大学工学部生体分子機能工学科
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日下 勝弘
茨城大学フロンティア応用原子科学研究センター
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細谷 孝明
茨城大学工学部
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新村 信雄
茨城大学フロンティア応用原子科学研究センター
-
田中 伊知朗
茨城大学工学部
-
栗原 和男
日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門
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大原 高志
日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門
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栗原 和男
日本原子力研究所中性子利用研究センター
-
大原 高志
日本原子力研究所中性子利用研究センター
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