前立腺癌に対して緩和的尿道ステント術を行った犬の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
シーズー、去勢雄、9才が、排尿困難を主訴として来院した。カテーテル吸引による病理組織検査では前立腺癌で進行度はT3N1M0であった。緩和治療として、尿道ステント設置術を実施し、排尿後に失禁を認めることはあったが自力排尿が可能となった。術後90日目に死亡するまで排尿障害は認められなかった。尿道ステントは最小限の侵襲であり、尿路閉塞を伴う悪性腫瘍に対する緩和的治療として有用であると考えられた。
著者
-
信田 卓男
Veterinary Teaching Hospital, Azabu University
-
福田 真平
Aichi dog and cat medical center
-
古川 敬之
Aichi Dog and Cat Medical Center
-
林 佐知
Aichi Dog and Cat Medical Center
-
細川 昭雄
Aichi Dog and Cat Medical Center
-
杉浦 久裕
Aichi Dog and Cat Medical Center
-
圓尾 拓也
Veterinary Teaching Hospital, Azabu University
関連論文
- 膵島β細胞癌、消化器型リンパ腫、甲状腺腫瘍を併発した犬の1例
- イヌ興奮性アミノ酸輸送体5のクローニングと初代レンズ上皮細胞での検出
- 犬の鼻腔腫瘍疾患と非腫瘍疾患の鑑別におけるCT画像の有用性について
- イヌの上顎および下顎に発生した高分化型線維肉腫に対する局所療法: 31cases(1998-2007)
- 腰下リンパ節腫大による排便困難に対して恥骨坐骨切除術を実施した犬の1例
- 術後の補助的化学療法として低用量シスプラチン療法を行った犬の悪性腫瘍16例
- イヌの両側性甲状腺癌に対して片側切除を実施した8例
- 犬リンパ腫107例におけるL-アスパラギナーゼとプレドニゾロンの初期導入による反応の検討
- 前立腺癌に対して緩和的尿道ステント術を行った犬の1例
- 抜歯により病期が進行したと考えられるイヌの口腔扁平上皮癌の2例
- 肺指症候群の猫5例の臨床所見
- 犬の骨肉腫に対する低用量化学療法の効果
- 気管腫瘍により呼吸困難を呈した猫に対し内視鏡下部分切除および気管ステント術を行った1例
- Primary Lung Carcinoma with Paraneoplastic Leukocytosis in a Dog