腰部脊柱管狭窄症に対する椎弓還納式脊柱管拡大術

元データ 日本腰痛学会

概要

腰部脊柱管狭窄症(以下LCS)の術後経過において腰椎不安定性や腰痛が出現する例は少なくない.この問題を改善するためわれわれはポリ-L-乳酸ピンを用いた椎弓還納式脊柱管拡大術を考案し臨床応用を行い,今回その成績について検討した.従来,椎弓切除術の適応となるような症例においても,直視下に十分な除圧を安全に行うことができ,また椎弓を還納固定することで後方要素を温存できた.本法では椎弓切離の際ノミを用いるが硬膜や神経の損傷はなく,CTで確認した還納椎弓の90.9%に骨癒合を認めた.固定術を併用した症例では本法導入以前に比べて固定椎間数が減少し,隣接椎間変性の予防や手術侵襲の軽減に結びつく可能性を示唆した.JOAスコアの改善率は80.2%で,特に腰痛の改善率が91.3%と優れていた.後方要素を温存し得る本法は高度の狭窄を有するLCSに対して有用な術式であると考えられた.

著者

安達 公 北里大学東病院整形外科
蛯原 有男 北里大学東病院整形外科
二見 俊郎 北里大学東病院整形外科
塚本 行男 北里大学東病院整形外科
二見 俊郎 北里大学東病院
山屋 智康 北里大学東病院整形外科
田辺 賀則 北里大学東病院整形外科
安達 公 北里大学医学部附属東病院 整形外科
山屋 智康 北里大学東病院整形外科〔〒228-8520 相模原市麻溝台2-1-1〕
塚本 行男 北里大学東病院整形外科〔〒228-8520 相模原市麻溝台2-1-1〕
塚本 行男 北里大学東病院 整形外科

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