安全確保のための心理特性の潜在的測定の有用性
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概要
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近年,企業における組織的な不正行為や労働災害の背景要因として,遵法意識や安全意識などの心理的要因が取り上げられることが多い.そのため,組織は,これらの心理的要因を管理する必要性に迫られている.しかし,これまでに用いられてきた質問紙による測定だけでは,遵法や安全に関わる心理的要因を正確に測定できない可能性がある.そこで,本研究では,近年の不正や労働災害の動向やこれまでの安全態度に関する研究から,不正行為や災害の防止のためには,潜在態度を測定することの必要性を述べた.そして,潜在態度の測定方法の紹介し,この測定方法が不正行為や労働災害の防止策として,どのように利用可能であるか論じた.
- 社会技術研究会の論文
著者
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岡部 康成
社会技術研究システム 社会心理学研究グループ
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今野 裕之
社会技術研究システム 社会心理学研究グループ
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岡本 浩一
社会技術研究システム 社会心理学研究グループ
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岡部 康成
社会技術研究システム 社会心理学研究グループ
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