培養糸球体内皮細胞における転写因子NF-κBの活性化機序
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概要
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転写因子nuclear factor κB (NF-κB) は炎症に関わる多くの細胞において種々の遺伝子発現に重要であると考えられている。われわれはこれまで,ウシ培養糸球体内皮細胞のMCP-1遺伝子発現にNF-κBとactivator protein 1 (AP-1) が関与することを報告してきたが,今回はNF-κBの活性化機序をゲルシフト法により検討した。TNF-αにより増強したNF-κB活性はstaurosporine,H-7では抑制されず,cAMP,forskolin,herbimycin Aおよび抗酸化剤PDTCにより抑制され,protein kinase Aとtyrosine kinaseの経路,さらに酸素ラジカルの関与が示された。また,NF-κB活性化がc-jun/ AP-1阻害剤curcuminにより抑制されたことから,転写因子AP-1がNF-κB活性化に関与する可能性を検討した。NF-κBとDNAの結合は抗Jun抗体により減弱し,AP-1とDNAの結合は抗 NF-κBp65抗体により減弱したことから,NF-κBとAP-1は相互にその活性化に関与することが推測された。
著者
-
田中 完
弘前大学医学部小児科
-
和賀 忍
弘前大学医学部小児科
-
伊藤 辰夫
岩手県立北上病院小児科
-
柿崎 良樹
弘前大学医学部小児科
-
杉本 和彦
弘前大学医学部小児科
-
伊藤 辰夫
弘前大学医学部 小児科
-
館山 尚
弘前大学医学部 小児科
-
杉本 和彦
弘前大学医学部 小児科
-
柿崎 良樹
弘前大学医学部 小児科
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田中 完
弘前大学医学部 小児科
-
和賀 忍
弘前大学医学部 小児科
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