がん性疼痛患者における高用量アセトアミノフェン坐薬の有用性の検討

概要

アセトアミノフェン(APAP)坐薬の成分含量は1個200mgが最大で, がん性疼痛患者に用いる場合, 海外における用量(4000mg/日上限)を目安に投与するケースがあるため, 一回に3〜4個挿入しなければならない. そこで, 今回, 1個600〜800mgの坐薬を調製し, その有用性について検討した. 方法は, APAP経口投与患者と直腸内投与患者の血中トラフ濃度を測定し, 副作用についても比較検討した. その結果, APAP経口投与群と直腸内投与群の血中濃度は, ほぼ同等な値を示した. また, APAP使用1週間後のAST, ALTおよび総ビリルビン値に異常値は認められなかった. さらに, APAPを経口投与から直腸内投与に切り替えた症例で, 切り替え前後でNRSに変化がなく, 血中濃度もほぼ同等な値を示していた. 以上のことから, 今回, 調製した高用量APAP坐薬はがん性疼痛患者において血中濃度と安全性に問題なく使用可能であると考えられた.

著者

矢後 和夫 北里大学薬学部
国分 秀也 北里大学病院薬剤部
とおし 幸市朗 北里大学病院薬剤部
的場 元弘 北里大学医学部麻酔科
磯野 雅子 北里大学医学部麻酔科
外 須美夫 北里大学医学部麻酔科
矢後 和夫 北里大学病院薬剤部
矢後 和夫 北里大学病院治験管理室:北里大学病院薬剤部
〓 幸市朗 北里大学病院薬剤部

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