医療情報の国際標準規格HL7 : その意義,解決される問題点
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概要
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患者が診療所から病院に紹介される場合,同じような検査がまた行われることが多く,元の診療所での検査データが送られている様子はまったくない。もちろん患者の知らないところで勝手に大事な検査結果が動いていては困るが,ともあれこれが実現していない理由は,医療機関の情報システムの持つ診療情報が標準化されていなかったからである。しかし今は,医用画像データはDICOM規格,検査結果・処方内容などの文字情報にはHL7規格が,どちらも国際規格として制定され,国内でも使われ出している。また,HL7形式の中で使う,検査結果・処方内容の伝達に必要な検査項目コード,薬剤コードもようやく標準化されつつある。本稿では,これらについて概説し,その利用例として,静岡県版電子カルテプロジェクトでのCDによる診療情報伝達について触れる。
- 独立行政法人 科学技術振興機構 研究基盤情報部の論文
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