希少魚を含めた水生生物の生息状況調査
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概要
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ミヤコタナゴの羽田生息地、滝岡生息地、矢板生息地においてはこれまで継続して実施しているモニタリング調査を行った。A生息地では個体群の状況を評価するため、上記の調査と併せて個体数推定を行った。羽田生息地では、ミヤコタナゴは採捕されず、平成14年以降5年連続で未確認となった。滝岡生息地では、42定点のうち、ミヤコタナゴが採捕されたのは最下流部のSt。42のみであった。今年度も継続して繁殖が行われているものと考えられた。矢板生息地では、ミヤコタナゴ250個体と、昨年に比べ85個体の減となった。しかし、採捕された個体の中に今春生まれと思われる稚魚が多数確認されたことから、再生産が今年も継続し、世代交代が行われていると推察された。A生息地において、採捕されたミヤコタナゴは5月で19個体、8月で41個体、11月で13個体であった。採捕魚の中には全長3cm程度の稚魚と思われる個体が確認され、繁殖が継続しているものと思われた。個体数が推定された8月の調査では、104個体(±37:SD)と推定され、個体群の脆弱さが明らかとなった。
- 2008-03-00
著者
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