蛍光指紋計測によるマンゴーの産地判別
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概要
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蛍光指紋による非破壊・非接触の産地判別技術を開発するため,台湾産・宮崎産・沖縄産マンゴーの果皮および果肉の蛍光指紋を計測した。正準判別分析を行い,蛍光指紋から産地を推定する判別基準を得た。(1)バリデーションの誤判別率は,2010年度データのみを解析した場合は3。2~19。2%,2010年度および2011年度データを合わせて解析した場合は7。7~13。6%であった。(2)励起波260~290nm,蛍光波長340~360nmの範囲にある波長条件が共通していることから,マンゴーの産地判別にはこの波長帯の蛍光情報が大きく寄与していると示唆された。(3)果皮を測定する場合において果肉の場合よりも低い誤判別率が得られたことから,果皮の方が果肉よりも判別に適していることが分かった。以上より,蛍光指紋が実用的な産地判別技術として有効である可能性が示唆された。
- 日本食品科学工学会の論文
- 2012-08-00
日本食品科学工学会 | 論文
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