琉球在来豚(アグー)を活用した銘柄豚の確立(5)
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概要
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アグー(A)と他品種との交配による繁殖性改善を目的として,Aの雄に,A,ランドレース(L),大ヨークシャー(W),デュロック(D),交雑種(LW)の雌を交配した場合の分娩成績およびその産子(AA,LA,WA,DA,LWA)の育成成績を調査した。1. Aの1腹あたり総産子数は5.4頭であったが,他品種では,Lが10.9頭,Wが11.9頭,Dが9.3頭,LWが10.4頭で,Aに比べ有意に増加した。2. AAの1週目育成率は64.0%であったが,A交雑種では,LAが98.3%,WAが90.5%,DAが96.8%,LWAが92.8%で,AAに比べ有意に高かった。2~6週目までの育成率は,A交雑種がAAに比べ高く推移した。以上のことから,Aの雄に他品種の雌を交配すると,A同士の交配に比べて,産子数は増加し育成率の低下を抑制できた。
- 沖縄県畜産研究センターの論文
- 2006-12-00
著者
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