接触場面におけるコードスイッチングはコミュニケーション上の問題をどのように解決するのか : 理工系大学院生のグループディスカッションを対象に
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概要
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本研究では、理工系大学院の日本人学生と留学生のグループディスカッションを対象に、留学生が直面するコミュニケーション上の問題を示し、日本語から英語へのコードスイッチングがその問題をどのように解決するかを分析した。その結果、コードスイッチングを使うことにより、留学生は時間をかけずに語彙の不足を補い、複雑な内容を表現することができ、話し合いの流れを大きく妨げることなくディスカッションに参加することが可能になることがわかった。そこでは、日本人学生も積極的にコードスイッチングを受け入れ、使用していたことが大きな助けとなった。しかし、留学生が英語のみで長いターンをとると他の参与者の理解を得られず、話題の発展が妨げられる場面も観察された。コードスイッチングを相互理解において効果的に使うためには、日本人学生、留学生が共に相手の言語能力を配慮する必要があり、両者の協力が不可欠であることがわかった。This paper shows communication problems international students have in group discussions, and describes how codeswitching from Japanese to English helps to solve the problems. The codeswitching compensated for the lack of the Japanese ability of the international students, and they were able to participate in the discussions more actively. However, excessive English use of the international students made it difficult for Japanese students to understand, resulting in communication breakdowns. In order to promote mutual understanding using codeswitching, the cooperation of Japanese and international students is necessary to care about the English and Japanese skills.
- 2007-06-23
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