慢性の循環器系疾患患者のHealth Related QOL : SF-36による測定
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概要
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本研究は,外来通院中の慢性の循環器系疾患患者104名を対象に日本語版SF-36調査票を用いてQOLを測定し,QOLと属性との関係を明らかにすることを目的とした.その結果,以下の知見が得られた.(1)QOL平均得点は,各サブスケール別において「SF:社会生活機能」が最も高く,次いで「BP:身体の痛み」であった.平均得点が低かったのは「GH:全体的健康感」「VT:活力」であった.(2)QOL得点は,年齢,職業,病気のコントロール状況,同居者の有無,配偶者の有無,職業の有無,入院経験の有無,心臓手術既往の有無や心臓病教室参加の有無において関連が示された.We assessed QOL using the Japanese version of SF-36 questionnaire in 104 outpatients with chronic cardiovascular disease and evaluated the relationship between QOL and patients' characteristics. (1) The mean QOL score according to subscales was the highest for "social functioning", followed by "physical pain". The mean QOL score was low for "general health" and "vitality". (2) The QOL score was associated with patient's age, occupation, disease control state, presence or absence of people living with the patient, presence or absence of the spouse, presence or absence of occupation, presence or absence of hospitalization experience, presence or absence of a history of heart operation, and presence or absence of participation in heart disease classes.
- 新潟県立看護短期大学紀要委員会の論文
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