The Diagnostic Validity of High-Density Barium Sulfate in Gastric Cancer Screening by Record Linkage with the Osaka Cancer Registry―Examination of Sensitivity and Specificity on Age Distribution―
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概要
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High-density barium sulfate has been recommended by the Japanese Society of Gastroenterological Cancer Screening (JSGCS) and used in many medical facilities. However, it is not confirmed that the new method using high-density barium sulfate (HDB) is superior in diagnostic validity compared to the conventional method using moderate-density barium sulfate (MDB). Previously, the authors reported that both methods showed similar validity in terms of sensitivity, specificity and receiver-operating characteristic (ROC) curves in gastric cancer screening. In this study, sensitivity and specificity were re-examined in more detail, especially on the age of subjects, and the results showed similar validity of two methods using HDB and MDB. Clinical improvement in gastric cancer screening is in need of further studies on the new method using HDB.高濃度硫酸バリウムは日本消化器がん検診学会で推奨され、現在では胃がん検診で広く用いられている。しかしながら、高濃度硫酸バリウムを用いる新法が中濃度硫酸バリウムを用いる従来法より優れていることは、まだ必ずしも明らかにされていない。 以前の研究で、著者らは感度、特異度、ROC解析により、新法と従来法の診断精度に殆ど差がないことを示した。本研究では、受診者の年齢を考慮して感度と特異度が再検討されたが、やはり両方法の診断精度はほぼ同じであるとの結果であった。高濃度硫酸バリウムを用いる新法についてさらに研究を続けることは、今後の胃がん検診の向上につながると考えられる。
- 2010-09-30
著者
-
黒田 知純
大阪府立成人病センター
-
黒田 知純
大阪府立成人病センター研究所 放射線診断科
-
山崎 秀男
大阪がん予防検診センター
-
山崎 秀男
岡山大学 大学院保健学研究科保健学専攻放射線技術科学分野
-
山本 兼右
大阪がん予防検診センター
-
山本 兼右
明和病院 放射線科
-
黒田 知純
大阪府立成人病センター消化器部門
-
黒田 知純
財団法人大阪府保健医療財団 大阪がん予防検診センター
-
山崎 秀男
財団法人大阪府保健医療財団 大阪がん予防検診センター
-
黒田 知純
大阪府保健医療財団 大阪がん予防検診セ
-
山本 兼右
財団法人大阪府保健医療財団 大阪がん予防検診センター
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