岡山県の原料乳の乳質について
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概要
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1976年4月より1977年2月までの各月に,岡山県内10地区の原料乳,合計110個の試料を採取し,その化学的組成を調査した. その結果次のような結論を得た. 1)季節的にみると,脂肪は春と夏季が低く,秋と冬季が高い. 乳糖は一般に秋季に低い値であった. 蛋白質および無脂乳固形分は8月に最低値を示す. また無脂乳固形分においては8%未満のものが季節により若干みられた. 2)地域的にみると,特定地区の乳質が他地区に比較して全般的に劣るものがみられた. 3)成分的にみると,PHは6.70~6.90,酸度は0.13~0.15%,比重は1.0301~1.0338,脂肪は3.25~3.70%,蛋白質は2.95~3.35%,乳糖は4.20~4.45%,灰分は0.68~0.73%そして無脂乳固形分は8.15~8.75%の範固にあるものが多い. なおpH,酸度,比重,蛋白質,乳糖,灰分および無脂乳固形分の平均値はそれぞれ6.80,0.14%,1.0313,3.39%,3.13%,4.28%,0.68%および8.29%であった. 4)全般的にみると,全国平均と比較して脂肪はほぼ等しく,無脂乳固形分は若干高く,岡山県の原料乳の乳質は全国的にみて標準ないしはそれ以上のものと思われる。
- 岡山大学農学部の論文
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