青年期女性の食行動異常に関する心理学的研究
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概要
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The prevalence of obesity and overweight among adolescent women has dramatically increased in Japan. One of the reasons for this increase in body weight is abnormal eating behavior. However, it is not clear what effect age has on abnormal eating behaviors specifically across the age range of adolescent women. We therefore investigated the effect age has on abnormal eating behaviors among early- and lateadolescent women. Results showed that the level of abnormal eating behavior was higher in the lateadolescent women than in the early-adolescent women. According to the increase in age, eating as diversion, overfeeding and irregular eating become moreprevalent among adolescence women. In this study, we clarified that increasing age negatively affects the eating behaviors among adolescent-women.現在,成人同様,青年期における肥満を有する者の割合が増加している。肥満の主な原因として,食行動異常が知られている。青年期では,男性に比べ女性の食行動異常が顕著であり,その対策や介入方法の整備は急務である。しかしながら,青年期女性における年齢と食行動異常の関連については詳しく検討されていない。本研究では,青年期女性を対象として,食行動異常の発達的変化について検討することを目的とした。対象は高校生と大学生511名であった。食行動異常の調査は,標準化された質問紙を用いて,代理摂食,過食,リズム異常,食べ方,食事内容について行った。食行動異常の下位尺度の合計点は,高校生に比べ有意に大学生で高い値を示した。各食行動異常を目的変数とした重回帰分析の結果,代理摂食,過食,リズム異常のそれぞれに対して,年齢が修飾因子となることが明らかになった。代理摂食,過食,リズム異常は,心理的な要因,特に心理的ストレスとの関連が強い。その上,心理的ストレスは青年期においてさえも,加齢に伴い上昇することが知られている。青年期女性における,年齢上昇に伴う代理摂食,過食,リズム異常の増加は,年齢上昇に伴う心理的ストレスの増強と関連する可能性がある。本研究では,青年期女性において,年齢上昇が,代理摂食,過食,リズム異常を増悪させることを明らかにした。
著者
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西浦 和樹
宮城学院女子大学
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田山 淳
東北大学大学院医学系研究科行動医学
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田山 淳
長崎大学
-
田山 淳
東北労災病院勤労者予防医療センター
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田山 淳
長崎大学保健・医療推進センター
-
菅原 正和
岩手大学教育学部
-
西浦 和樹
宮城学院女子大学学芸学部
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