急性期病棟における患者の病床配置と看護必要度との関連 : 個室・4床室と中央看護拠点までの距離に関する検討
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概要
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本研究は,急性期病棟における患者の病床配置に関して,スタッフステーション(以下,SS)から病床までの距離および病床タイプと看護必要度との関連を明らかにすることを目的とした。対象は急性期病院の2病棟であり,各病床の看護必要度および病棟平面図を活用した距離の測定,看護管理者の病床配置に関するヒアリングを行い,以下の結果を得た。1. モニタリングや医療処置の高さを表すA得点は,再病棟ともに個室が4床室より高かった。2. 同A得点は,1つの病棟でSSからの距離との関連がみられたが,同病棟においても距離より個室を優先していると推察された。3. モニタリングや医療処置のための機能を備えたナースコーナーのある病棟においては,A得点の高い患者を必ずしもSSから近い距離に配置していなかった。4. 日常生活援助の必要性を表すB得点と病床配置は,1つの病棟のみでSSからの距離と関連していた。The objective of this study was to clarify the relationship of a staff station (hereafter abbreviated as SS) to the arrangement of patient beds, including the types of rooms and distances between the SS and the patient beds in acute care wards. The study was conducted in two wards of an acute care hospital. The following aspects were studied: the nursing care needs of each patient, and the distances between the SS and the patient beds in the wards. The following results were obtained: 1. The values of nursing care needs (A), which included monitoring and treatment, were significantly higher in single rooms than in rooms with four patients in both wards. 2. It was thought that if the patient monitoring and medical care could be performed at nurse comer, the nursing administrators arranged the patient beds for the higher values of nursing care needs (A) without taking into consideration the distance between the SS and the patient beds. 3. The values of nursing care needs (B), which assessed the necessity for levels of daily life assistance, were affected by the distance between the SS and the bed or the type of room in one ward.
- 2009-12-28
著者
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