【論説】日本人の「身体観」-看護の対象者である人たちを理解するために-
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概要
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本稿は、文献検索の結果に基づいて、「身体観」の概念と日本人がもつ「身体観」の歴史的変遷について述べたものである。 そもそも人が自らの「身体」を意識するのは、病いをもった時か、自らの「身体」と自らの「身体観」との間にずれが生じたときであろう。けれども、それぞれの人々がもつ「身体観」は、歴史的・文化的・社会的に受け継がれてきた「身体観」と、自らが作りあげてきた「身体観」が統合されたものであり、即座に転換されうるものではない。 従って、病いをもつ人たちの中には、このような自らがもつ「身体観」によって苦しめられ、自己の存在の意味を自問自答するということも起こりうる。看護職者は、看護の対象者である人々を理解するために、個々の人々がもつ「身体観」(広くは価値観)にも積極的に目を向ける必要があるだろう。
- 日本赤十字広島看護大学の論文
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