【論説】看護技術における身体性
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概要
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機械化が進展している看護技術に対して、人間の身体独自の存在様態である「身体性」の観点から問い直す必要性が指摘されている。 本稿の目的は、わが国における文献の中で、看護技術の概念が示されている著作と基礎看護技術に関する教科書をもとに、看護技術における身体性についてどのように論じられてきたかを明らかにし、この観点についての考察を述べることである。 結果として、看護技術における身体性には、①看護観の表現、②看護者と受け手両者の身体の全体性、③両者の相互身体性、④両者の相互身体的な了解の4点が内包されていると論じられていた。しかし、基礎看護技術に関する教科書におけるこの観点からの記述は僅かであり、各技術項目における記述はみあたらなかった。よって、看護技術の概念を身体性の観点から探究し、各技術項目において展開し教授してゆくことが、今後の課題である。以上をもとに、看護実践と看護教育における考察を述べた。
著者
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